2026/02/03 攻殻機動隊展

2026年、なんと『攻殻機動隊展』です。
今回は、4月5日までたっぷり2か月あまりも開催されることになっているだけでなく、場所は虎ノ門ヒルズのステーションタワー45階で、なんだかかっこいいものの先端に躍り出た感じです。
PCでも「攻殻機動隊」の漢字が変換候補にでてきたので、びっくりしました。
二、三年前まで、PCを使用するようになってからもうずっと、「こうかく」の漢字は絶対出てこなくて、一文字ずつ、「せめ」、「から」と入力しなければならなかったのです。
マイナーなんだからしょうがないよね、と思ってきました。
ところがいま、すでに一般大衆のものになったようです。驚きです。
歴代のアニメ作品たち
この展覧会は、これまでに作られてきた『攻殻機動隊』のアニメ作品の原稿を、時系列に沿って展示しています。設定、レイアウト、原画、動画、背景画、そして少数ですがセル画や絵コンテ、タイムシートなども展示されていました。
緻密な鉛筆の線の絵
アニメ作品の原稿は、背景画を除いて、すべて鉛筆の線で描かれた絵です。
しかも、トレスマシンにかける絵(セル画の時代)ですから、クリアな明瞭な線です。
そして、緻密で、描かれるものを的確に描き出していて、ごまかしがない。
ごまかしがあったら、アニメになったとき映像が溶けてしまいますから。
その鉛筆の絵の美しさ、鉛筆の線の美しさ、は、たまりません。
油絵などの絵画作品を鑑賞するのとはちょっと違った、透明な、明澄な世界に没入していくような感覚になります。
もっともっと見たい、これでもかというほどに並べて欲しかったというのが正直なところです。
日本文化の歴史的財産
これらの原稿は、多分、『攻殻機動隊』のアニメの制作会社、PRODUCTION I.Gに保管されているのだろうと思います。
その膨大な量と保管上の配慮とを想像すると、維持管理も大変だろうと思いました。
そろそろ、日本の文化的な財産として、国会図書館のような公的な機関が、アニメ作品の原稿を収蔵し、研究する、というようなことが企画されてもよいのではないかと、思いました。
地球儀に映った進化の階段

『INOSENCE』のキムの館の、地球儀に映し出される不思議な映像の、もとの絵ではないか、と
その場に釘付けになってしまいました。
息を止めて、それから深呼吸して、だいぶ長い時間見とれていました。
癖のない、気持ちの良い、素直な、いい絵です。
今回展示されているセル画、また原画や動画は、2014年の『攻殻機動隊 大原画展』で拝見したものもあるのですが、この絵たちはその時には出品されていませんでした。
この展覧会で、これらの絵に出会うことができてとても嬉しかったです。
I.G TATUNOKO から PRODUCTION I.G へ



レイアウト用紙の社名が、I.Gタツノコから、途中でプロダクションI.Gに変わって、混在していることもお腹にずっしりきます。
制作にはほんとに膨大な時間がかかることの証左です。
押井監督の承認チェック済のしるしの、犬のはんこが、スタッフとの気持ちのやりとりを感じさせます。
みる かなた
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攻殻機動隊展 GHOST AND THE SHELL
2026年1月30日(金)~4月5日(日)
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階 TOKYONODE
