アニメの使徒

杉井ギサブロー、山本暎一監督『片腕』

2025/06/22 杉井ギサブローとアニメーション『片腕』

アニメ『片腕』を見るのは初めてです。

30分ほどの短編(中編)で、フランスの、アヌシー国際アニメーション映画祭に出品した作品だそうです。

日本で公開上映されるのは、まだ4回目とかだそうで、とても稀有な、貴重な機会なのでした。

洒落た美しい作品

『片腕』は、手描きのドローイングの線と色彩とがたいへん美しい、とても洒落た作品でした。

原作は川端康成の短編小説で、幻想的な、シュールな物語です。

杉井監督によると、山本暎一さんの絵とセンスとこだわりとがあって出来た作品、というようなことをおっしゃっていました。

トカゲが蛾をぱくっと食べるシーンは、杉井さんが絵コンテに描いていないのに、山本さんが描いてきたんだ、とか。
その山本暎一さんは、2021年に亡くなられています。

プロデューサーの丸山さんは、今日は山本さんについていっぱい話そうと思って、と、おっしゃって、つい先日のことのように、仲間うちのエピソードをあれこれ披露してくださいました。

みる かなた

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第241回アニメスタイルイベント
杉井ギサブローとアニメーション
『片腕』
監督・杉井ギサブロー、山本暎一
2025年6月22日(日)12:00
ロフトプラスワン

トーク出演
監督・杉井ギサブロー
プロデューサー・丸山正雄
アニメスタイル編集長・小黒祐一郎